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生涯現役なイキイキ人生を目指して

キャリアコンサルタント、ダイバシティコンサルタント植田寿乃の充実した仕事とバランスよい人生を目指しつつ、感じること、思うこと

ビーナスの誕生

彼女に初めて会ったのは10月10日の日経BP社主催の『女性を活かす組織潰す組織』のセミナー講演会の場面でした。120名を超える参加者の中から、最後の名刺交換の時に、「社内でダイバシティーを担当することになったので」すごく情熱を持って私に感想を話してくれました。すごく頑張っているビジネスウーマンなんだなというのが最初の印象です。

そして、2回目はそれから約1ヶ月後のキャリアセレブサロンでした。前にも増して、自分の思いを私に語る彼女の姿は、肩に力が入り頑張り過ぎてパンパンになっている状態でした。

「私が一生懸命言っているのに、周りの男性は理解してくれない。
 頭の硬い男性達では女性の気持ちがわからない。
 絶対に私のほうが正しいのに・・・。」

ダイバシティの実現、女性が活き活き働く職場にしたいという想いが、まさに空回りしているように見えました。管理職のポジションで転職をし、男性社会で見劣りしない成果を早く上げたいという気持ちも見ていて痛々しいほどわかります。そうすれは、私も30代で経験したあの気持ち。
「あなたの言い方では、あなたの想いは伝わらないかも。男性は敵ではないのだから。戦ってボロボロになってもしかたがない。」私が彼女に
伝えたメッセージです。
サロンの帰りがけ、彼女は微妙な表情でした。半分力が抜けたような、ちょっと涙ぐんだ・・・。どんな想いが彼女の中で駆け巡ったのか想像はできませんでした。

そして、今日、私は営業部長の庄司さんと一緒に彼女のところに研修の打ち合わせで訪問しました。ちょっと心配になった私は庄司さんに言いました。
「先方の担当の女性は、とってもやる気があって優秀な人だけど、ちょっとアグレッシブさがあって、びっくりするかも。特に相手が男性だと。だから宜しくね」
ちなみに庄司さんは、はんぱじゃなく渋いマッチョな強持てのボディーガードです。

受け付けで待っていると、とっても優しい笑顔をして美しい女性が、上司を伴なってやってきました。えっえっ~!まるで別人のような印象ですが、まさしく彼女です。厚い鎧の下には、本当に女神のようなビーナスがいたのです。なんて素敵なんでしょう。
打ち合わせは非常に和やかに、そして前向きに進みました。私は最後に思わず彼女に向かって言いました。
「あなたは、この前と別人のようよ。びっくりした。とても自然体で素敵だわ」

すると彼女からこんな言葉が戻ってきました。

「この前のサロンで気づいたんです。ダイバシティとは男性社会と戦うのではなく、男性と女性が理解しあえる世界を作っていくこと。男性だけ変われじゃなくて、女性からも歩み寄らなきゃいけないって。だからこのプロジェクトに上司も巻き込んでしまったんですよ。」

彼女が隣の男性上司を笑顔で見ると、彼も微笑み返しています。そこには、信頼関係が見えました。
私は、この会社のダイバシティのプロジェクトを本気で手伝いたいと思いました。帰りがけ庄司さんが、ひょうし抜けして蜂蜜を抱えて舐めながらのように、
「構えて行ったのに、とっても素敵な女性じゃないですか?優しい笑顔で、はっきり意見を言ってくれるし、話やすいですよ」
そう、その通り、それが彼女の真の姿だったのです。
企業で女性としての優しさをベースに自然体で頑張る女性リーダーが増えたら、会社はどんなに素敵になることでしょう。

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