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生涯現役なイキイキ人生を目指して

キャリアコンサルタント、ダイバシティコンサルタント植田寿乃の充実した仕事とバランスよい人生を目指しつつ、感じること、思うこと

『ごめんなさい』を素直に言えること

カウンセリングの場で、ちょっとした行き違いで、相手に対して言いすぎてしまったがために人間関係が壊れてしまい、そのままになっていることが心のしこりになっているという方がいらっしゃいました。
本人のことと場は、

「たいしたことないです。別に気にしてないけど、なぜか思い出すんです。でも、どうしようもなかったし、今でも自分が悪いとは思えないし、でも確かに言い方はきつかったかなと思います。でもあんなに相手が怒ったり傷つくなんて・・・でも絶対、相手が悪かったと思うし・・・・。」

これは、心に刺さったとげです。しかも、かなり深く刺さっています。本人が平気というけど、傷口というよりも棘が刺さったままだから、傷が時々疼いています。

そうです。何気ない一言が、自分の気持ちをありのままに表現したことが、実はちょっと自分本位でアグレッシブな言い方になってしまっていて、相手を傷つけてしまうことがよくあります。

大事なことは、傷つけないように慎重になることではなく、傷つけてしまった時にすぐ謝れるかどうか。それがとっても重要な問題です。

1週間前、私もやってしまいました。
私の企業研修のセミナーで、午前中から一番前の席に座っていて、セミナー中にずっと携帯でメールをしている受講生に、午後2時の時点で気持ちが爆発してしまいました。

「Aさんあなた、ずっとメールしてますね。それ、止めてもらえないかしら?メールしたいなら、もう私のセミナー出なくていいから、今すぐに部屋から出て行ってください」
「すみません」
「謝る必要ないから、出ていって。」
「もうメールしません。仕事のメールだったんです。申し訳ありませんでした。」

本人がびびったどころか、受講生全員が超緊張状態です。アシスタントのMちゃんは真っ青です。静かな口調だけど冷たい言葉の言い回しは、まるで10年前のANA時代の私そのものです。なんで、こんな言い方してしまったんだろう。そうです。その瞬間から自己嫌悪状態に陥りました。ああ何やっているんだろう私・・・。

2日間研修の1日目の終わりに、私は受講生に謝りました。
「皆さん、私は今とっても自己嫌悪です。今日の午後、私がとった行動は自分の怒りの感情に身を任せた自分本位のアグレッシブな行動です。どんな場合であれ、ああいう叱り方は最低なんです。Aさんに対して、そして、クラスの皆に対して、私は謝りたいです。ごめんなさい。私が伝えたかった気持ちと言葉が違いすぎました。心の先生をしながら、自分が全然ダメダメ模範を見せてしまったけれど、明日も私のセミナーを受けて欲しいと思っています。本当にごめんなさい。」
これは私の本当に素直な気持ちでした。
不思議なことに、初日研修後の食事会でAさんも受講生も逆にもっと近くに私を感じてくれたようです。

『自分の言動を反省したときに、ごめんなさいを素直に言う』私にとっても、最も高いハードルだったように思います。ようやく・・・40代半ば過ぎて、それを超えることができつつあるのかもしれません。

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