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生涯現役なイキイキ人生を目指して

キャリアコンサルタント、ダイバシティコンサルタント植田寿乃の充実した仕事とバランスよい人生を目指しつつ、感じること、思うこと

ひとりぼっちの女性支店長

銀行協会での新任支店長の研修を年に4回やっています。
50~90名ぐらいのクラスに、女性の支店長が参加することはほとんどありません。
今年度最後の70名の中に、1人だけ女性支店長がいました。
今回の参加年齢層は30代後半から50代。いつもよりも粘土層の男性が多いように感じます。

「といったって、人間力で部下を育成なんて理想論だよな。現実はそんなことやってる暇はない」
「軍隊型で結果が出てるんだから、変わる必要があるとは思えない」
「女性に多くを期待したところで、妊娠したりすれば裏切られますからね」

グループワークで毒ガスをふき散らかしている50歳前後の支店長が目につきました。私が近付くと、急に黙り込むといういつもの風景。同じテーブルに座っている他の支店長達が???という顔でいることにも気付かない無神経さに、KYどころではなく心配になります。この人達の部下達は本当にかわいそうです・・・。少なくなっているはずのオールドキャリアの骨董品的考え方の男性管理職が、まだいるなんて、しかも今日は7~8人も、多すぎる!

こういうクラスでは、私の胸が痛くなります。心が疲れてきます。でもそこに一筋の光を感じたのは、彼女の視線です。女性支店長として必死で頑張る彼女の想いは、他の69人の男性よりも強く私に届いてきました。

3時間半の私の講義が終わった時に
「この3時間半で救われた感じがしました。男性支店長と同じようにやらなきゃ、見劣りしないようにと無理してきた。私は女性であることを消して頑張ろうとしてきました。でもそれが必要ないこと、逆に他の女性部下達には遠い存在になってしまうことに気付きました。なんか肩の荷がおりて、楽になりました。明日からがんばろうという気持ちになれました。」

涙いっぱいの彼女の笑顔に、ダメダメ粘土オジサン達の顔が吹き飛びました。
彼女が活き活き活躍していくでしょう。そんな、女性支店長に出会うことを祈って来年も、この仕事をやろうと思います。

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