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生涯現役なイキイキ人生を目指して

キャリアコンサルタント、ダイバシティコンサルタント植田寿乃の充実した仕事とバランスよい人生を目指しつつ、感じること、思うこと

講演『魅力あるリーダーが持つ人間力とは』 後編

いよいよ講演当日。第二部で講演する私は、イベント開始の2時ギリギリの到着でOKと言われていたので、カレーバイキングのランチを食べて、体の中のエネルギーを全開、モチベーションをぐんと上げるべく、会場に駆けつけた。

入り口で待っていた、庄司営業部長は、
「僕と植田さん以外は、皆すごく緊張してますよ。真顔ですよ。」
おっと本当だ、今日は道場メンバーに更にサポートする会社のメンバー達が、引きつった笑顔をしながら接客している。真剣そのもので、お客様に対応している。私はこのイベントを終わる時の皆の笑顔を見たいと思った。

講演の部屋の一番後ろの席に座って出番を待った。部屋に窓がない。照明はちょっと暗い。そして司会の佐々木さんのトーンはいつもよりも低め。40代50代を中心とする人事、研修、経営担当者が聴衆のせいかもしれない。第一部の中田先生の講演は素晴らしい。ただし硬い話だ。私は自分の第二部が始まる直前の重苦しく硬い空気に私は窒息しそうな気持ちになった。大丈夫だろうか・・・。ここで私が緊張してどうする。

休憩の15分間に山田さんと会話をする。真顔の彼に向かって、

私「朝、突然いれたスライド2枚・・・もしかしたら、例によっての誤植があるかも。それもかなり危険なワードで。」
山田くん「うう、うそでしょう。笑えませんよ。確認しましょう。」
彼が少し笑った。私も笑った。

私「それと、バンケットでコート預けたときのカードなくしたみたい。今、捜索隊を出しているんだけど、みつからないわ」
ごそごぞハンドバックを探している私を見て、
山田くん「パソコンのバックのほうも捜索隊出しましたか?」
彼の表情が緩んだ。いつもの優しい笑顔だ。私の心は急速にリラックスした。さあ始めよう!

私の1時間の講演はあっという間だった。受講者の方々は講演なのに何度も手を上げさせられたりして、眠る暇は無かったようだ。最後は笑っていた。さあ、この後だ。
山田くんが研修と商品の説明をする10分間だ。すっと入り口のドアが空いて、受付をしていた道場のメンバー達が皆入ってきた。彼を見守るために。

山田くん、あっ、緊張している。やっぱり・・・。あっ、でもいい感じになってきた。なんか自然体になっている。そうそう、すごい。なんか本当にいいじゃない。彼の説明が終わったときに拍手が沸いた。私はとっても嬉しくなった。

さあ最後の私の役割は講師名刺交換。並んでくださった受講者の方との名刺交換はとっても大切なこと。でも次々に名刺が・・・どうしようと思った瞬間に、臼井さんが隣にいた。私から名刺を受け取り、また渡してくれる。あたかも私の心の中を知っているように、当たり前のような感じがとても気持ちいい。

そして、本当の最後、撤収して帰ろうという前に庄司さんが半ば放心状態に近い山田くんに言った。
「山田くん、皆を集めてちゃんと一言言わなきゃ」
山田くんの締めの言葉を聴きながら、道場のメンバーだけでなく、そこにいる人達の心のつながった笑顔が見れた。これを私は見たかった。

私は帰りがけに思った。この「人間力」の講演を1年前私ではできなかったに違いない。「人間力」とは、心を使うこと。心を使うコミュニケーションの重要性を教えている私にとって、今まさに人間力の溢れる人達と一緒に仕事をしていると実感する。だからこそ、私はもっと頑張れる。今なら私は自信を持って、このコースを、自分達で体現していると言える。そしてその必要性を多くのビジネスパーソンに伝えられる。

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